【導入事例】AREA空調機で T.S.K. FORGING の工場の暑さ対策に活用

導入事例

発信者 ENGINE編集部

タイ・チョンブリの金属部品メーカーT.S.K. FORGINGが、工場の暑さ対策としてクボタ製 AREA空調機を導入。クレーン設備や広い作業空間による制約に対応し、従業員の安全・健康と工場作業環境の改善を目指した取り組みを紹介する。

T.S.K. FORGING CO., LTD.(以下、T.S.K.)は、1996 年にタイで設立された金属部品メーカーである。アマタシティ・チョンブリ工業団地に拠点を構え、冷間仕上げ棒鋼、冷間鍛造用線材、冷間鍛造部品、切削加工部品などを製造している。主な販売先は自動車関連産業であり、2025 年の売上構成では四輪車向けが 95%、二輪車向けが 5%を占める。

同社は「安全・健康で働きやすい職場づくり」を会社方針の柱の一つに掲げ、労働災害ゼロを目指している。しかし、タイの厳しい暑さの中で働く従業員の負担は大きく、作業環境の改善が課題となっていた。

TSKの製造部品
TSKの製造部品
TSKの製造部品
TSKの製造部品

T.S.K.がクボタ製 AREA空調機を導入した背景

T.S.K.では以前から、暑い環境で作業する従業員の身体的負担を少しでも軽減したいと考えていた。そうした中、空調メーカーから製品の紹介を受けたことが導入検討のきっかけとなった。安全と健康を重視する同社の方針とも合致し、2026年1月にクボタ製 AREA(エリア)空調機を導入した。

特に気温が高くなる 3~4 月を前に、従業員がより安全で働きやすい環境を整えることが目的であった。

従来の空調機が適さなかった理由

T.S.K.の工場では、生産設備やクレーンが稼働しており、天井設置や間仕切りを必要とする従来型の空調設備では、設置場所に制約があった。また、奥行きのある広い工場空間に冷風を届けることも課題であった。

▲T.S.K.製造工場内部
T.S.K.製造工場内部

そこで選択されたのが、強い気流を遠くまで届けられるクボタ製 AREA空調機である。

【クボタ製 AREA空調機 導入のポイント】

  • 冷風を最大 20m 先まで届ける高い送風性能
  • 屋内外どちらにも設置可能
  • 壁掛け・天井吊り・屋根構造固定など柔軟な設置方式で省スペース

工場全体を一律に冷却するのではなく、暑さ対策が必要な作業エリアへ冷風を届けられる点が、同社の設備環境に適していた。

導入効果|作業環境の改善と従業員の負担軽減へ

AREA空調機は、生産ラインの作業エリアに向けて冷風を送る配置で導入された。
これにより、熱のこもりが軽減され、空気の流れも改善された。結果として、作業環境の快適性が向上し、集中力の維持にも寄与しているという。また、体感温度の低減により、長時間作業時の負担軽減にもつながっている。

▲ クボタ製エアコンが設置されている T.S.K.の製造工場内部
クボタ製エアコンが設置されている T.S.K.の製造工場内部

クボタ製 AREA空調機は、大風量によって広い空間に冷風を届けることができる。一般的な空調設備の設置が難しい工場においても、作業場所に合わせた空調環境を構築できる点が特長だ。

T.S.K.では、今回の導入を従業員の作業環境改善に向けた取り組みの一つと位置づけている。今後も安全と健康につながる職場環境の整備を継続していく方針である。

RYOSHO のサポート体制|現地調査からアフターサービスまで一貫対応

RYOSHOタイランドは、空調機器の提案から設計・施工、アフターサービスまで一貫したサポートを提供している。

T.S.K.の導入にあたっては、工場の設備配置や作業環境に合わせて設置場所を検討。工場の操業への影響に配慮しながら施工を進め、約 3 週間で完了した。施工期間中は、日本人スタッフを含む専門チームが品質と安全性を管理。設置後は冷媒チェックや動作試験を行い、基準を満たしていることを確認しながら進めている。

「多くの工場では屋根構造の影響で日中に熱がこもりやすく、従来空調の導入が難しいケースが多いです。その点、AREA空調機は風量が強く、広範囲を冷却できるため当社に非常に適していると感じています。メンテナンスもしやすく、同様の課題を持つ工場には有効な選択肢だと思います」(T.S.K. FORGING Factory Manager & Director トサコン氏)

現在、T.S.K.では 3 セットのAREA空調機を導入済み。さらに年内には 2 セットの追加導入を予定しており、別工場への展開も視野に入れている。段階的に導入範囲を拡大しながら、全体最適を図る方針だ。こうした段階的な設備導入は、既存の工場設備との共存を考えるうえでも一つの選択肢となる。

T.S.K.の事例は、従業員の安全と健康を重視しながら、既存設備の制約に合わせて空調方式を選定した取り組みである。

▲ 左から、T.S.K.のトサコーン氏とテチャタム氏・RYOSHO ENGINEERING(THAILAND)のアチタポル氏
左から、T.S.K.のトサコーン氏とテチャタム氏・RYOSHO ENGINEERING(THAILAND)のアチタポル氏

【取材協力】

T.S.K. FORGING CO., LTD.
Thodsakorn Rattanasappakuna
Factory Manager & Director

Techatham Seesai
General Manager
Human Resources & Administration Dept. / Safety & Environment Sect.

タイで工場の温度管理や作業環境改善に課題をお持ちの方、エリア空調機導入にご関心をお持ちの方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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FAQ

AREA空調機はどのような製造工場の暑さ対策に適していますか?

AREA空調機は、広い空間や特定の作業場所に冷風を届けたい工場に適した設備です。T.S.K. FORGINGのように、クレーンや生産設備の配置によって一般的な空調設備の導入が難しい工場でも、設置環境に応じて導入を検討できます。

工場内にクレーンが設置されていてもAREA空調機を導入できますか?

はい。クボタ製AREA空調機は壁掛け・天吊りが可能な薄型設計です。クレーンの可動範囲や生産設備との干渉を考慮しながら、設置場所を検討できます。具体的な設置可否は、建屋構造や設備配置によって異なります。

奥行きのある広い工場でも作業エリアまで冷風を届けられますか?

クボタ製10馬力タイプは、最大130㎥/分の送風量を備え、約20m先まで風速1m/sの気流を届ける仕様です。工場の奥行きや設備配置を考慮し、冷風を届けたい作業エリアに合わせて設置位置を検討することが重要です。

工場全体ではなく、作業者がいる場所を中心に冷却できますか?

はい。AREA空調機は、大風量の気流を利用して、特定の作業エリアに冷風を届けることができます。工場内の設備配置や作業場所に合わせて室内機の設置位置や送風方向を検討することで、必要なエリアを中心とした暑さ対策が可能です。

タイの高温・多湿な製造工場でも使用できますか?

はい。タイ国内の製造工場でも導入事例があります。クボタ製AREA空調機は冷媒を使用する空調方式であり、水の気化を利用する冷風扇とは異なります。ただし、実際の冷却効果は工場内の温度や湿度、建屋の構造などによって異なります。

AREA空調機の導入は従業員の作業環境改善につながりますか?

作業エリアへ冷風を届けることで、暑さによる負担の軽減が期待できます。T.S.K. FORGINGでも、従業員の安全と健康を重視し、より働きやすい環境を整えることを目的に導入しています。実際の改善効果は設置条件や運転環境によって異なります。

生産設備が稼働している既存工場では、設置時にどのような点を確認しますか?

クレーンの可動範囲、生産設備の配置、作業動線、設置スペース、冷媒配管の経路などを確認する必要があります。T.S.K. FORGINGの事例では、工場の操業への影響に配慮しながら施工が行われました。

RYOSHOタイランドは導入前から導入後までどのようなサポートを行っていますか?

RYOSHOタイランドでは、工場の設備環境に合わせた機器選定、設計、施工、導入後のアフターサービスまで対応しています。クレーンや生産設備などの制約を考慮した設置方法についてもご相談いただけます。

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